『花のれん』山崎豊子(新潮文庫)

第39回(昭和33年度上半期) 直木賞受賞作。

吉本興業創業者の吉本せいが主人公河島多加のモデルとのこと。

船場に嫁いだ多加は夫を早くに亡くしてから商売一筋に働く。場末の寄席をひたむきさや出演者やお客を大切にする気持ち、独自のアイデアで大きくしていく。

生きたお金の使い方、顧客を大切にする精神などがたくましい女商人の波乱万丈の人生と共に描かれる。経営者のバイブルになり得る物語ではなかろうか。大阪弁の魅力に溢れる。

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